
ブランド:月日雁 (Tsukihikari)
素材:イタヤカエデ
仕上:鉄媒染+特殊加工 ”L’eau du tempe”
サイズ:直径15.5cm x 高さ3cm
縁の厚み0.5cm
高台の高さ0.5cm
深さ2cm
画像7,8,9枚目:5月パリで開催されたdeuxRとのコラボワークショップでの使用例
鉄媒染によるマットな炭黒の表情は見る角度によって光沢が現れます。
お盆やトレイのようにもお皿のようにも使えます。
底の段差と縁を合わせてお重のように重ねることもできます。
特殊加工により直接食材を盛り付けてもシミになりにくい特徴があります。
柔らかいスポンジで中性洗剤で優しく洗い、水分を拭き取って陰干ししてからお仕舞いください。
直射日光やエアコンの風が直接当たるような場所に置かないようにしてください。
電子レンジ,オーブン,食洗機にはご使用できません。
○月日雁の盆
<材料>
日本は古来より樹木の伐採は季節を見極めて行っていました。木は太陽と月のリズムによってその生命活動を変化させています。
今回の広葉樹は葉が落ちた後、生命の活動が落ち着いた頃を見計らって、伐採に適した木だけを選りすぐりました。
最適な時期に選別した木だけを伐採します。
良質な木材を得るため、そして森林保全のために
一見非効率なようでも伐採方法を吟味した木材を使用しています。
今回は東北エリアで育った高密度の良質なイタヤカエデ。雪の積もる季節に切り出した木材になります。
現代の木材乾燥は、一般的には人工乾燥が多いですが、昔ながらの時間のかかる自然に乾燥させた方法を採用しています。
天然乾燥によって樹種に適した含水率になったものだけを使用。今回の木材は2〜3年天然乾燥させたものです。
<色>
黒の色は着色ではなく鉄媒染という手法で染め、4〜5度の工程を経て狙った黒に仕上げています。
<特殊加工 ”L’eau du tempe”>
”L’eau du tempe”(時の流れを変える水)加工とは、
月日雁が独自に開発した水と油がすぐに浸透しないようにする特殊加工です。
木の表面の質感は変えず、木の経年変化の時間を長くする特別なものです。サラダやバターなどを載せても軽く拭き取ることですぐにシミになることを防ぎます。
・木盆
サイズ :φ15.5cm H3cm
ブランド:月日雁 (Tsukihikari)
<月日雁プロフィール>
自然と共生する木工技術の探求者になるべく、
自然豊かな森に入り木と対話しながらその技術を磨いています。
木工における思想は、物を作ることにとどまらず、
自然との対話、循環、再生を尊重し、
その技術を生活様式に落とし込むことを目指しています。
良い材に出会うのは心から嬉しい。
広葉樹の森に入り、木々達と接する日々を過ごすことが多くなってきて、山の人、製材を生業とする人たちと会話する機会が増えた頃、良い材と出会うことができました。その材はイタヤカエデ。
それぞれの個性があるなと眺めていると、
木目が銀色に輝く瞬間があります。
木目が光にあたると特別な時間が現れるのです。
木々たちは内に秘めた時を共有してくれます。
今回はトレイ。黒や黒に近いグレーに見える仕立てました。
3段、4段と重ねて、一つ一つ開けていくと、何か秘密めいたものが現れる。
そのような時を楽しんでいただけると嬉しいです。